イレッサとは、一般名ゲフイチニブの商品名。

がんの増殖や転移に関係する分子（上皮成長因子受容体:ＥＧＦＲ）を狙い撃つ分子標的薬の一つであり，手術不能肺がんまたは再発非小細胞肺がんに対する治療薬として使用されます。世界に先駆けて日本では2002年７月に承認され，同年８月に保険適用された。　しかし，その後，問質性肺炎など肺障害の副作用が相次いで報告され，2004年末までに600人近くが死亡。 2005年には製造会社が［延命効果が証明できなかった］として，欧州での承認申請を取り下げていますが，その後2009年７月に欧州医薬品局は，臨床試験の結果をもとに，成人のＥＧＦＲ遺伝子変異陽性の局所進行または転移を有する非小細胞肺がんを対象にイレッサの販売承認を行った。　日本では，イレッサの副作用によって死亡した患者の遺族らが国と製薬会社を相手取って起こした訴訟が，現在も継続しています。