スピリチュアルケアとは、身体的・心理的・社会的痛みではなく、第四の痛みである宗教的痛みを和らげ癒すことです。

「宗教的痛み」とは「なぜ病気になって苦しまなくてはならないのか」「なぜ死ななければならないのか」「人生とは何だったんだろうか」といった生存の意義や死後の世界などに関して、病を通じて深く疑問を抱くときに生じる心の痛みのことです。

欧米ではスピリチュアルケアを受けることは患者の権利とされ、大学の課程を経て資格認定を受ける専門職の制度もあります。