医師の裁量権

医師の裁量権とは、医学的な専門知識、技能、経験にもとづいて、最善と判断した医療行為を自由に行うことができる医師の権利です。ただし、現在の医療水準を基準にした注意義務によって制限を受け、例外を除き患者の自己決定権のほうが優先されます。

医師の裁量権と患者の自己決定権は、インフォームドコンセントによる対話と合意によって一体となり、医療方針の決定に至ります。ですが、現場によっては両方が対立・衝突を生むことがあります。例えば、宗教上の理由による輸血拒否、尊厳死の選択などの場合です。

また、医療システム化や標準化が、医師の裁量権に制約を与えている面もあります。

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