飛沫感染とは、咳やくしゃみなどで飛散した飛沫粒子(しぶき)に含まれる病原微生物を吸い込むことで感染する感染様式。
インフルエンザ,流行性耳下腺炎(おたふくかぜ),風疹などが飛沫感染による。また,食中毒を引き起こすノロウイルスの場合,糞便経口感染のほかに嘔吐物が飛沫化して感染することもある。 飛沫粒子は半径1m以内に落下し,長く浮遊することはないので,感染はその範囲に限られるが,飛沫核が遠くまで漂って感染するものを空気感染と呼ぶ。 空気感染は,鼻,0,気管,肺からの分泌物が咳やくしゃみなどで飛び散って水分が蒸発し,軽い微粒子となって浮遊し,それを肺に吸い込むことによって感染する感染様式。そのため病棟の同じフロアでも感染する危険性がある。