高脂血症とは、現在は脂質異常症と呼ばれる〔→脂質異常症〕。
血清中の脂質成分であるコレステロール,トリグリセライド(中性脂肪),リン脂質などが高い値を示す状態。動脈硬化を起こし,冠状動脈疾患の危険因子となります。特に高コレステロール血症は,冠状動脈疾患の直接的な原因疾患であるとされている。総コレステロール値220mg/dL以上が診断基準値とされ,LDLコレステロール(低比重りポ蛋白。コレステロールを運ぶリポ蛋白)は総コレステロールよりも冠状動脈疾患と密接に関連すると考えられているため,LDLコレステロール値が140mg/dL以上を高LDLコレステロール血症とする。 近年の主な治療薬はHMG-C。A阻害剤とされる。コレステロールの生合成過程の中間体であるHMG-C。Aを阻害することによって,血清コレステロール値を低下させる作用がある。