ドクターヘリ

ドクターヘリとは、救急医療用ヘリコプター。救命救急の専門医や看護師等を乗せて救急現場に向かい,救命救急センターに搬送するまでの間,患者に救命医療を行えるよう救急専用医療機器を装備した専用ヘリコプター。

厚生労働省は,2年間の試行的事業を経て,2001年度から予算補助による導入を進め,2008年7月末現在,13道府県14ヵ所に配備されている。2007年6月に特別措置法〔→ドクターヘリ法〕が成立し,運航に係る財政措置として,補助金制度(ドクターヘリ導入促進事業)や助成金交付事業制度が定められた。補助金制度によって,都道府県の導入促進事業に対して,年間維持費(1機につき1億7000万円)の2分の1を国が負担する。助成金交付事業は,民間からの寄付によって設立した基金を用いた事業(運航基盤整備や運航支援等)を行うもの。今後の課題として,運航費用の保険適用,広域連携などが検討されている。ドクターヘリ導入効果として,治療開始時間の短縮,死亡数や後遺症の減少が報告されている。なお,ドクターヘリ内で診察を行った場合は,救急搬送診療科が算定できる。

-Sponsored Links-