腹膜濯流

腹膜濯流とは、患者の腹膜を透析膜として用いて,体内の有毒物質,過剰な電解質や水分などを除去する方法。

具体的には,腹腔内に透析液を注入すると濃度差のため不純物が腹膜を介して透析液に移行してくるという性質を利用して,透析液をチユーブから体外に除去して血液を洗浄することである。 腹膜透析法〔→連続携行式腹膜濯流],尿毒症や薬物中毒の治療として行われる。 通常,腹腔内に挿入した1本のカテーテルから1~2Lの透析液を注入し,30~60分滞留させた後に排出させるという操作を繰り返す。血液透析に比べて透析能率が悪く,腹膜炎の危険性があるという欠点はあるが,ペッドサイドで簡単に行え,心血管系への負担が少ないという利点もある。

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