自己血輸血

自己血輸血とは、手術の際,他人の血液を輸血するのではなく,手術前に採血し保存しておいた自分自身の血液(自己血貯血)を輸血すること。 

診療報酬点数では,6歳以上(200mLごと)および6歳未満(体重1kgにつき4mLごと)の患者の自己血輸血に対し,液状保存の場合と凍結保存の場合それぞれに所定点数が設けられている。採血時には自己血貯血の所定点数を算定し,患者に輸血を行った際に自己血輸血の所定点数を算定する。 自己血輸血の利点は,①稀な血液型患者の輸血が容易に行えること,②同種血輸血に伴う免疫抗体産生がないこと,③免疫性輸血反応を有する患者にも行いうること,①輸血に伴う感染症の発生がないこと,⑤遠隔,へき地でも行えること,⑥一般輸血用血液確保率を高めること,⑦患者の輸血用費用が軽減できますこと,⑧宗数的な問題が回避できますことー—一等である。

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