医療法人とは、医療法に基づいて病院や診療所、介護老人保健施設などの開設・所有を目的とした法人のことです。
「医療法人○○会 △△病院」という表記をよく目にしますが、この「○○会」というのが医療法人の名称ということになります。
また「××クリニック」というように施設名の前に「医療法人」と表記されていないのが正式な名称であれば、これは「医療法人」ではなく「医師が個人で運営する診療所」となります。
医師が診療所を開設する際には、通常は「個人」から始めることが多く、その後数年の実績を積んでから「医療法人」を設立することが多いです。
医療法人を設立するメリットはいくつかありますが、収入が多くなってきたときには「節税対策がしやすい」、ということがあげられます。その他には、「他の医師への引き継ぎがしやすい(永続性)」「信用度の向上」などがあります。
また、「医療法人」の代表者=理事長は「医師」が就任することが原則となっています。ですが、特例として都道府県での認可を受ければ医師以外でも理事長に就任することができます。