アウトカムとは、手術や投薬,リハビリテーションなどの医療行為が患者にもたらす最終結果であり,医療の質を評価する場合に用いられる視点の一つ。
アウトカム評価は,治療成績をクリニカル・インディケーター(臨床指標)によって提示する方法で,指標として従来の罹患率,死亡率,治癒率などに加え,近年ではADL(常生活動作),QOL(生活の質)などがある。
なお,医療評価の視点として,他にストラクチャー(構造)とプロセス(過程)がある。ストラクチャーは,病院設備,医療機器,医療従事者など,医療サービスを提供するための資源をいう。プロセスは提供される医療の内容を指す。プロセスに視点を据え,医療の質を向上させる活動に,EBM(根拠に基づいた医療)やクリティカル・パスなどがある。