公害医療とは、公害による健康被害を受けたと認定された人にたいして提供される医療のことです。
公害健康被害の補償等に関する法律では、大気汚染の影響で疾病が多発している第一種地域、大気汚染や水質汚濁の原因となった特定の物質による疾病が多発している第二種地域という区分に基づいて、疾病や対策等が指定されています。
被害の申請に基づき、公害健康被害認定審査会の意見を聴いて認定された人に対し、療養の給付をはじめとした補償給付がなされます。療養の給付を取り扱うのは公害医療機関で、診療報酬は公害健康被害補償法で規定された算定方法によります。公害診療分の医療費は全額、汚染原因者の負担とされており、患者の自己負担はありません。