帯状庖疹とは、水痘の治癒後も,脊髄後根神経節や脳神経節に潜伏感染している水痘帯状庖疹ウイルスが,加齢やストレス,免疫抑制薬の投与などによって再活性化して発症する疾患。
一般的に片側の神経支配領域に一致して皮疹がみられ,連続した複数の神経の支配領域にわたって皮疹が生じることは稀である。胸髄は数が多いため発症例が多いが,単一の神経では三叉神経の第1枝領域が好発部位とされる。 通常ほぼ1ヵ月で自然治癒するが,皮疹が治癒したにもかかわらず長期にわたって痛みが続く場合がある。これを一般に帯状庖疹後神経痛と呼ぶ。帯状庖疹患者の少なくとも10%前後は,痛みが長期にわたる。