意識障害とは、知覚,思考,注意,認知,判断,記憶などの精神活動の障害で,一過性のものと持続性のものがあります。了解(他者の精神的な現象を直観的,内的に把握する行動),見当識(現在の自分の置かれた状況を正しく見当づける能力)が悪く,傾眠,昏眠,昏睡などの症状があります。
精神運動性の興奮が加わってきた状態をを誼妄(せんもう)状態といい,その程度が軽く当惑状態にあるとアメンチアと呼ぶ。意識の広がりの障害(意識野の狭窄)は腺朧(もうろう)状態といい,突然意識が変わった状態となり,暴れたり,一見まともな行動をした後でまったく覚えていない,といった症状を示す。 意識障害の診断には一般的な臨床観察や検査に加えて,注意,領識,見当識,追想の可能性などに対する観察も必要である。