縫合術とは、外傷によって生じた組織の損傷部や，手術処置として組織と組織を縫い合わせること。

ただし，吻合術とは異なる〔→吻合術〕。縫合糸で皮膚と皮膚を寄せて縫い合わせたり，臓器(例えば胃や腸など)の裂けた部分を縫い合わせたりする。　縫合用の糸は，組織の張力，癒合期間，感染の有無などにより適切な種類と太さのものを選択する。縫合は組織の張力に合った強さで行うことが必要で，強すぎる縫合は局所の循環障害や組織の断裂を起こす。　単一結節縫合，真皮縫合，埋没縫合など様々な縫合方法がある。