腸吻合術とは、悪性腫瘍等のため開腹して腸を切除した場合に,切除した腸同士を縫合してつなぐこと。
吻合の方法には,端々吻合,側々吻合,側端吻合,小腸と大腸の吻合等がある。 端々吻合は切除した両方の腸の断端部を合わせ吻合する方法。側々吻合は,切断した腸の断端を閉鎖して,両方の腸の側壁に□を開け,あわせて縫合して吻合する方法。側端吻合は,切除した一方の腸の断端を閉鎖して側壁を切開して口をあけ,そこに一方の腸の断端を吻合する方法。小腸と大腸の吻合は,小腸から大腸につながる部分の回盲部を切除した場合に,上行結腸と小腸の断端部を吻合する方法である。