面分業とは、調剤薬局が特定の医療機関からの処方箋のみを応需するのではなくて、患者にとって交通の便が良い場所に立地して多数の医療機関からくる患者の処方箋を応需することです。
日本では、病院や診療所に隣接している調剤薬局が多数です。こちらは面分業ではなくて「点分業」といい、点分業している調剤薬局を「マンツーマン薬局」と呼んだりします。
面分業の調剤薬局は、駅前の一等地で開局するために、うまく固定客を掴めば経営的にも安定しますが、不特定の患者がくることが多いために薬の在庫管理という面が経営的な課題になります。ですので、初めて来局してきた患者の薬を在庫していない場合も多く、そのようなときには医薬品卸へ至急で注文して翌日に患者さんの自宅に薬を届けるなどの対応をしています。