骨結核とは、結核菌に感染し,骨に発病した状態。結核には好発部位(発症しやすい部位)があり,多くは肺や胃腸に発症するが,骨結核はそこからの血行(血液の流れ)感染で発症することが多い。症状は他の臓器結核と同じく全身倦怠や微熱,食欲減退などが続く。 骨結核の半数以上が脊椎に発症し,脊椎を溶解する(脊椎カリエス)。
また,膿瘍を形成し,骨膜を破って皮下膿瘍を形成する。通常の膿瘍と違い炎症がないので冷膿瘍と呼ばれる。治療は安静や投薬が基本だが,冷膿瘍や脊椎カリエスに対しては病巣を直接取り除く手術を行う。