膠質反応(こうしつはんのう) 

膠質反応(こうしつはんのう) とは、コロイド反応ともいう。血清や脳脊髄液の中の蛋白質成分のバランスを調べる検査。

蛋白質の成分であるアルブミンやグロブリンは普段は安定した膠質(コロイド)状態(沈殿しない状態)を作っているが,アルブミンが減少しグロブリンが増加するなど不安定な状態になると,沈殿したり混濁したりする。検査用の薬(試薬)を使ってこれらの状態を調べるのが膠質反応である。 血清に対してはnT(チモール混濁試験)やZTr(硫酸亜鉛混濁試験)が行われ,脳脊髄液に対しては金ゾル反応などが行われる。慢性肝疾患や多発性骨髄腫,化膿性髄膜炎などの診断に用いられる。

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