イレウス管

イレウス管とは、腸閉塞のとき,閉塞部から口側の滞留物を体外に導き出すための中空の柔らかい管。

腸閉塞は絞挺性と麻庫性の二種類あるが,どちらにも使用する。通常鼻腔から挿入し,先端を閉塞部の近くまで進め,体外で固定し,排出先は患者より低い位置で流出を誘導する。場合によっては機械的に陰圧をかけて流出させる。 先端近くにバルーンの付いたものが一般的で,それより先端側と口側に排液(ドレナージ)用の穴がいくつか付いています。軽度の症例ならドレナージだけで軽快するので,最初に採られる処置で使用する。 なお,イレウス管のことを「ミラー・アボット管」と呼ぶ場合もある(ミラーとアボットはイレウス管を考案したアメリカの内科医の名前)。

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