エン:ドトキシン

エン:ドトキシンとは、グラム陰性悍菌の細胞壁外膜の表層を構成するリポ多糖体。

生きている細菌が産生して菌体外に放出するエキソトキシンが細胞外毒素と呼ばれるのに対して,エンドトキシンは細菌の死などによって細胞壁が壊れて初めて放出されるため,細胞内毒素と呼ばれる。 細菌感染によってエンドトキシンが血中に入ると,発熱など生体に様々な影響を及ぼし,敗血症やショック,エンドトキシン血症など重篤な病態を引き起こすことも多い。このため,エンドトキシン検査は,グラム陰性悍菌感染症やエンドトキシンショックなどの診断目的で測定される。 エンドトキシンを除去する治療法としては,エンドトキシンと強固に結合する特性をもつ抗生物質ポリミキシンBが吸着材として充填された血液浄化器(商品名:トレミキシン)に血液を濯流させ,エンドトキシンのみ吸着除去する方法などがある。

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