カルテ開示

カルテ開示とは、医師が記録したカルテの内容を患者に開示することです。

近年は日本でも対応する医療機関が増えてきましたが、このカルテ開示にはさまざまな問題点があります。

大きな問題点は2つです。

まず1つめは、「余命○ケ月」の癌患者に対して、開示請求があったからといってすぐに開示したほうが良いのか、という診療上の問題です。本来はカルテの情報は自分の病気や治療の経過が記されているわけですから、患者のものです。ですが、そのまま知らされないほうが良い場合があるのも確かです。

2つめは、医師が書くカルテは医師によって記録の仕方もさまざまで、手書きのカルテであれば患者側が正しく読解することが困難なことが多々ありました。そのカルテを開示したところで、患者側が自分の病状や診察の経緯などを理解することは難しかった、という現実があります。ですが、これは近年の電子カルテの普及によって解消されつつある問題です。

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