上室頻拍

上室頻拍とは、頻脈疾患の一つで,心房内に頻脈の原因がある疾患の総称。頻脈とはその電気刺激のスピードが速くなる状態のこと。 心臓は一定の間隔で収縮を繰り返しているが,その動きの際に微弱な電流が発生し,その剌激が伝達することによつて脈拍が起こる。 

上室頻拍の症状は,毎分15。から2。。以上の速い脈拍(頻脈),胸痛,胸部圧迫感である。通常の電気剌激が伝達する経路とは別にもう一つ伝達する経路が発生し,電気剌激の興奮がぐるぐると早く伝わるリ工ントリーと呼ばれる状態で生じる。心電図上はQRS幅が狭いのが特徴である。ほとんどの場合その後正常な脈拍に戻るが,戻らない場合は治療を行う。 治療法は塩酸べラパミルやArPの静脈注射,類動脈洞マツサージ(頻動脈を圧迫する処置),息こらえなどが用いられる。発作が頻繁に続くような場合は,異常な電気刺激が伝達する経路に電流を流して焼き切つてしまう治療(カテーテル焼灼術)が行われる。

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