伝達麻酔

伝達麻酔とは、特定の末梢神経や神経幹など神経の走行途中から局所麻酔剤または神経破壊剤を作用させて,そこから末梢への知覚伝導を遮断する方法。

局所麻酔法の一種であり,利点としては,意識の保持,麻酔の全身への影響がほとんどないことなどがある。欠点は,一般に乳幼児では困難なこと,手術範囲が広範な場合には大量の麻酔薬を必要とすること,持続時間に制限があることなどである。 疼痛治療のため神経ブロックとして行う場合も多く,ブロックする神経の名前を付けて,上腕神経ブロック,坐骨神経ブロックなどと呼ぶ。 保険診療では,疼痛管理など疾病治療で行うものを神経ブロック,手術のため局所麻酔として行うものを伝達麻酔と使い分けている。

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