多発性硬化症

多発性硬化症とは、中枢神経系(脳)の炎症性脱髄疾患であり,神経難病の一つ。

視力障害,複視,小脳失調,四肢麻庫,感覚障害,膀胱直腸障害,歩行障害等の症状を呈するが,人によって症状に違いはあり,経過も様々である。大部分は急性発症し,再発や寛解を繰り返すため長期治療を要する。原因は明らかではないが,発病や再発は感染症,過労,ストレス,出産後等に多くみられる。 若年成人が多くかかり,欧米では人口10万人当たりの有病率(患者数)は50人前後で推移するが,日本では8,9人程度で,比較的稀である。 特定疾患治療研究事業の対象疾病であるほか,診療報酬上では難病等特別入院診療加算,特殊疾患入院施設管理加算,難病外来指導管理料,在宅患者訪問診療料等の対象疾患である。

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