救急医療体制

救急医療体制とは、救急患者に対応する地域医療システム。

日常生活圏である二次医療圏を単位として,救急医療施設,救急搬送システム,救急医療情報システムなどの救急医療の確保を目指している。

救急医療体制は,1964年に救急告示制度の創設,1977年から初期・二次・三次の救急医療機関や救急医療情報センター等の体系化,1991年に救急救命士制度の創設と整備されてきた。それによって量的な整備は達成されつつある一方,地域格差の解消,救急告示制度と初期~三次救急医療機関の一本化,休日・夜間の診療体制の強化といった課題が残されている。このような重症度に対応した救急医療体制に限界があることから,初期~三次救急患者をすべて受け入れ,救急専門医によってすべての診療科の診断・初期治療を行い,必要に応じて各診療科に紹介する北米型のERシステムを採用する病院も出てきている。

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