気管支鏡

気管支鏡とは、診断・治療の目的で気管および気管支の内部を観察する管腔状の器具。管が曲がらない直線的な形状をした硬性気管支鏡と,管が柔らかく曲がる軟性気管支鏡がある。通常用いられるのは軟性気管支鏡であり,硬性気管支鏡の使用は異物摘出やステント留置などに限定される。軟性気管支鏡はさらに,気管支ファイバースコープと電子気管支鏡(CCDカメラ搭載方式)に分けられる〔→気管支ファイバースコピー〕。 局所麻酔のうえ,5~6mmほどの細い管を口または鼻からのどを通して気管内へ挿入することで,咽喉頭,声帯,気管,気管支を直視下に観察したり,病変部の擦過診,生検,洗浄等も行うことができます。診断的検査としては喀血,遷延性咳,局所性喘鳴,肺異常陰影,肺胞蛋白症,遷延性肺炎,無気肺,肺膿瘍などに実施される。

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